小さな宝石箱 010 - 晩秋の美瑛・富良野 2015 New Work
Biei and Furano in late Autumn, 2015 - series 'a Tiny Jewel Box' 010
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憧れの美瑛と富良野にやってきました。秋に訪れたのは初めてのことです。現地の友達があちこち案内してくださったお蔭で、秋の大地を満喫しました。
夜明け前から丘の上に立って霧が生れるのを待っていました。大地がかすかに目覚めて呼吸を始めると、その白い息があたり一面に広がっていきます。太陽が顔を出し、森に光が届くと、木々や草花がいっせいに輝きを増し、あたり一面、深い青から薄紫、そしてオレンジに染まっていきます。森の中では逆光に透けたもみじ葉がきらめき、大空には真っ白な羊雲がどこまでも続いていました。
このような大自然の営みを、都会に住んでいる私はすっかり忘れていました。
ひんやりとした空気と大地の匂いを身体いっぱいに吸い込んで、いつのまにか私も自然の中に溶け込んでいったのでした。
撮影:2015年10月
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