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2017年7月5日掲載

中野りりあ   Lilia Nakano 世界の人々・自然
People in the World, Nature
作品一覧
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 ちょっぴり幸せな時 027 - ベトナム (サパ周辺) 2017   New Work
 Viet Nam (around Sapa) 2017 - series 'Tiny Happiness' 027
 中野りりあ Web写真展通算第50作   The 50th Work of Lilia Nakano's Web Photo Gallery



ベトナムの首都ハノイから北西にバスで約5時間、北部山岳地帯にラオカイという町があります。中国の雲南省に接しています。ここから更に南西へバスで1時間半、標高1560m、夏も涼しく、ベトナムの避暑地として賑わっているサパという町にやってきました。周辺にはモン族という少数民族が村を作っています。山の傾斜をいかした段々畑などの景観も素晴らしいし、村ごとに違う民族衣装がとてもお洒落で素敵なのです。その村の中をハイキングするというツアーを見つけたので、参加することにしました。

住民は、民族衣装により黒モン族、花モン族、ザオ族、ザイ族と分けられます。彼らの彫金技術は高く、身に着けている銀の飾りは、魂を守り、また悪い魂が入らないようにする為だそうです。
黒モン族の衣装 [09]:深い藍染の衣装。袖に細かな刺繍がしてあります。縦縞模様は棚田を表しているのだそうです。中国南部から渡って来た民族とのこと。
花モン族 [39]:幸せを呼ぶと言う赤やピンクなど、華やかな色の衣装に細かい刺繍が入っています。美しい自然や、花、蝶、ブドウなど、とてもカラフルで綺麗です。
赤ザオ族 [08]:頭に赤い頭巾を乗せています。麻でできた短いベストやパンツには人、動植物、鳥、松の木の森などの刺繍。生活を支えてくれるものに敬意を払っているのです。

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01-34  黒モン族の村  Village of Black Hmong
雨の日でした。バスを降りると見晴らし台があり、霧の中に段々畑が広がっていました [01-03]。そこには土産物や、自分たちが作ったという民芸品を売る売り子さんたちが群れていました [04-08]。私たちが歩きはじめると、その中の3人が私たちに一緒に歩きはじめました。ガイドさんによると、売れるまでずっと私たちについてくるのだそうです。気の毒になったので、途中で3人からお土産を買いました。

ここは黒モン族の村なのです。裸足で農作業をする子供、水牛、鶏、アヒル、豚、そして美しい段々畑。家族総出で狭い畑を耕していました。村を歩いていると、かつて経験したことがあるような懐かしい感覚が甦りました。昔にタイムスリップしたような不思議な感覚でした。


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35-46  サパ  Sapa
サパに戻ると、広場とその向こうにある教会 [40] は霧に包まれていました。金、土、日の夜はこの広場でいろいろなイベントがあります。民族衣装を着た子供たちがチップ目当てに写真のモデル [41][46] になったり、民族衣装を身につけてダンス [44] を披露したりしていました。

このような美しい文化はいつまで続くのでしょうか? 途絶えることなく、ずっと続いて欲しいと思いました。


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