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2014年5月6日掲載

中野りりあ   Lilia Nakano 世界の人々・自然
People in the World, Nature
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 ちょっぴり幸せな時 012 - ブータン 2013
 Bhutan 2013 - series 'Tiny Happiness' 012   New Work



「幸せな国」と言われている国=ブータンには一刻も早く行ってみたいと思っていました。なぜそこが「幸せな国」なのか自分の目で確かめてみたい、できればその理由を知りたいと思いました。

ブータンのGNH(国民総幸福量)調査では、国民のほとんどが「幸せ」と感じているとのことです。これは物質的な発展だけではなく、精神的なことが大きな要因とのこと。チベット仏教の「輪廻転生」と言う考え方が、すなわち、今幸せでなくとも将来は幸せになると思う、また自分だけでなく家族や友人の幸せも味わう、という考え方が大きく影響しているようです。つまりお金では幸せは買えないと思っているのです。

木々の間に点在するかなり大きな家には20人ほどの家族全員が一緒に住んで段々畑を耕し、自分たちの食生活を支えています。生き物はほとんど食べません。自然をとても大事にして生活しています。

国中あちこちにルンタ(風の馬と言う意味で経文の書かれた布)やチョルテン(仏塔)、またラツェ(石塚)、ダルシン(経文旗)が立てられています。お墓は山を痛めるので作らないそうです。また立派な寺院が各地に点在し、そこで生活している人には衣食住が無料で与えられます。

最近やっと国の奥まで電気が行きわたるようになったとのこと。また今では病院も学校も無料。英語教育にも力を入れています。公式儀式や学校に行くときなどは民族衣装を着るように決められています。

この国では、仏教が人々の生活に深くかかわっており、寺院や僧侶がとても大切にされているのが判りました。またすべてが同じ価値観に統一されているのだとも思いました。

「人々の心が、自然や動物、又仲間に対する優しさや感謝で満たされている」ということが「ブータンの幸せ感」なのではないかと私は感じました。

今回は首都ティンプーと「冬の首都」と呼ばれるプナカ、「風の町」ワンデュ・ポダンでの撮影でした。



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付録

ティンプーの街と暮らし



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