ちょっぴり幸せな時 017 - リトアニア 2014
Republic of Lithuania 2014 - series 'Tiny Happiness' 017 New Work
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リトアニアはバルト三国の中で一番南に位置しています。01-11はトラカイ湖で行われた春のお祭りの様子です。民族衣装が湖と空の青さに映えて、幸せいっぱいの美しい光景でした。
12-30は首都ヴィリニュスです。ここの旧市街地は1994年から世界遺産に登録されています。威風堂々の「大聖堂」をはじめ漆喰彫刻で埋められた「聖ペテロ&パウロ教会」、赤い屋根の家々など中世の面影そのままに保存されています。又、残存する「夜明けの門」には聖母のイコン像 (29) が置かれ、人々の信仰を集めています。
日本人にとって忘れられないのはカウナスにある「杉原千畝記念館」です。第二次世界大戦の初期、彼はナチスの迫害を逃れて日本通過を願うユダヤ人に、国の指示に背いてまでビザを発行し続け、多くの人命を救ったのでした。今では「日本のシンドラー」として映画や本で紹介されています。自分と家族の命を懸けた杉原氏の行いに深く心打たれました。また古びた写真 (31-32) を見上げた時、日本人として、彼を大変誇らしく思いました。
そこからさらに北、シャウレイという町の近くに「十字架の丘」(33-37) があります。ここはリトアニアの象徴的な「聖地」です。以前ソ連軍は何度もこの丘の十字架を焼き払いブルドーザーでつぶしたのですが、すぐにまた十字架の丘が作られ、ますます大きくなったのだそうです。そこに抑圧された民族の祈りを覗き見た気がします。ここは墓地ではありません。でも最後の写真 (37) のように、正装したご家族が美味しそうなチョコレートを籠にいっぱい持ってお参りに来ていました。その一つを私にもプレゼントしてくださいました。とても嬉しい一時でした。
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