カステルメッツアーノはナポリから南東に約190km、イタリア半島の地図の長靴の形で言うと踝(くるぶし)のあたりにあります。

イタリアの美しい村に認定された奇岩に囲まれた小さな村です。細い路地が入り組んでアップダウンし、その両側に赤い屋根の家々がくっつくように建てられています。なぜこんな岩山に囲まれた狭い場所に村を作ったのか、また人々は何をして生計を立てているのか不思議です。

更に東に進むとマテーラに到着します。ここはまた実に珍しい「サッシ Sassi」と呼ばれる洞窟住居の町です。旧石器時代から谷の岩場の斜面に穴を掘って住み始め、やがて道路や教会なども造り、だんだんと町が大きくなったのだそうです。

1993年にはその珍しさと保存の良さからユネスコの世界遺産に登録されました。なんと20世紀まで実際に使われていたそうです。その後は誰も住まなくなっていましたが、最近では映画の撮影などにも使われて脚光を浴びはじめたので、また戻って来て住んでいる人もいるそうです。

さて[25]は何だと思いますか？答えはパンです。直径30cm以上あります。[41]は洞窟レストラン、[42]は昔の暮らしの洞窟内展示室、それから[43-44]は家の空気通しだそうです。