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2017年5月8日掲載

中野りりあ   Lilia Nakano 世界の人々・自然
People in the World, Nature
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 ちょっぴり幸せな時 025 - オーストリア 2016 その5 オーベンドルフ/バーデン  New Work
 Austria 2016 - series 'Tiny Happiness' 025 No.5 Oberndorf bei Salzburg, Baden bei Wien



今回でオーストリアも最後です。オーベンドルフとバーデンという二つの小さな町をお送りいたします。



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01-22  オーベンドルフ  Oberndorf bei Salzburg
ザルツブルグ最後の日に、「きよしこの夜」が生れた町オーベンドルフを訪れました。ザルツブルグから北へ17Km、ドイツ国境沿いにある町です。

「きよしこの夜」ものがたり
1818年の冬、オーベンドルフにある聖ニコラス教会のオルガンが不調だったので、そこの副司祭だったヨーゼフ・モールは、同教会のオルガン奏者をしていたフランツ・クサーヴァー・グルーバーに相談して、オルガンなしで歌える小曲を作ろうと思いました。

クリスマス・イヴの朝、モールはグル―バーを訪れて、前から作ってあった「きよしこの夜」の詩に曲をつけてくれるように頼みました。そしてそのクリスマス・イヴに、聖ニコラス教会でモールとグル―バーの二重唱・グル―バーのギター伴奏により「きよしこの夜」が初めて演奏されました。

その後、チロルから来たオルガン修理職人がこの曲を持ち帰ったところ、チロルで大評判となり、やがてドイツ経由で世界中に広まりました。日本でも「きよしこの夜」はクリスマスソングとして愛されています。

当時の聖ニコラス教会は川の氾濫などで壊れてしまい、別の場所に移転しました。そして1937年、その跡地に「きよしこの夜」記念礼拝堂が作られました。([07]礼拝堂のメイン祭壇, [09] 上にはグルーバーがギターを弾いている画、下には当時の聖ニコラス教会の画)

今回、こうしたストーリーのあるこの町と礼拝堂を是非とも見学したいと思いました。礼拝堂に着くと、なんとこれから結婚式が行われるところでした。お願いをして、写真を数枚、大急ぎで撮らせていただきました。お式の出席者はご家族だけなのでしょうか。柔らかな時が流れていくような気がしました。

そのあと川にかかる大きな橋を渡りましたが、そこはドイツ領と言うことでした。自由に行き来できます。

美味しいアイスクリームで一休み。優しい気持ちになって帰路に着きました。


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23-54  バーデン  Baden bei Wien
ウィーンに戻り、今回の旅行の最後の一日をウィーンから南へ車で30分、バーデンという温泉町で過ごしました。ここはローマ時代から続く温泉の町です。バーデンと言う名前は浴場と言う意味、ちょっとぬるめのお湯だそうです。

お洒落な街 [23-41] は観光客で込み合っていました。オーストリア最大のカジノや会議場もあります。ここにはクアパーク [44-47] という広大な公園があり、ウィーンの森へと続いています。その入り口付近だけを歩き、ちょうど見ごろと言うバラ園へ[48-51]。池を含むかなり広い敷地一面にバラが咲いていました。

温泉には入れませんでしたが、モーツアルト、ベートーベン、シューベルトなど有名な作曲家の銅像の並ぶ小路を散歩しました。初夏の風が心地よく吹き抜けていきました。


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