小さな宝石箱 015 - 美瑛・富良野の冬 2017 New Work
Winter in Biei and Furano, 2017 - series 'a Tiny Jewel Box' 015
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「白い大地と神秘の森」
2017年1月末、美瑛と富良野へ雪の大地を見に行きました。2015年にも「美瑛・富良野の秋」を掲載しましたが、その時に案内してくださった友達が今回も4日間同行くださいました。ベストな時間にベストの場所に連れて行って下さったお蔭で、自分たちだけでは出会えない光景に次々と出会うことができたのでした。ただ、車であちこち移動したため、方向音痴の私には撮影場所が定かではありません。
雪の大地は言葉に尽くせないほどの美しさで、感動の連続でした。特に夕方。雪がピンクから紫、そして深い青にと光が変化していく様をうっとり眺めていて、シャッターを押すのを忘れてしまうこともありました。朝もまた、霧の中に仄かに浮かび上がる真白な森のなんと神秘的なこと、寒さを感じませんでした。
「妖精の踊る朝」
一番期待していたのはダイヤモンドダスト。「明日こそ」と毎朝会えることを祈っていました。運だけが頼りです。最後の夜に「もしかしたら、明日の朝は条件が良いかも!」と告げられました。その条件とは、その1=晴れていること、その2=風がないこと、その3=マイナス20度以下。
友達の言葉を信じて翌朝は4時半に起床しました。真っ暗な氷の道をガリガリと音を立てて車はゆっくりと目的地へと向かいました。無事到着。夜明けを待つ間、私たちは周りの氷や霧氷、霧などを夢中で撮っていました。すべてが別世界の光景でした。
森は深い霧から少しずつ目覚め、奥がキラキラと輝き始めました。ダイヤモンドダストです。生まれて初めて見る神秘の光です。女神様の杖の一振りから光が生まれてくるような感覚でした。妖精たちが一斉に踊り始めました。初めての出会いに無我夢中でシャッターを押しました。時々、角度によっては7色に輝きました。信じられない幸運。
後でお聞きしたのですが、この冬で一番大きな光だったそうです。自然は時には私たちをすっぽり包んで、幸せな瞬間を分けてくれることもあるようです。このようなすばらしい経験ができるなんて! 改めて北海道の友達に深く感謝をしました。
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