2018年4月29日、横浜みなとみらいに係留保存されている初代「日本丸」の総帆展帆(そうはんてんぱん)を見に行きました。この日は初夏の暑さ、一面の青空です。「太平洋の白鳥」と呼ばれた美しい姿を見ることができるなんて、とても楽しみです。
この総帆展帆は訓練を受けた約2000人のボランティアの方々の中から、約100人が参加して年に12回、10時半から約1時間かけて船全体に白い帆を張ります。帆を結んであるロープを手作業にて外し、下のほうから徐々に白い帆を広げてゆきます。すべての帆を張り終わると「バウスプリット」と呼ばれる船の先端にいる実習生が敬礼 [22] します。
またこの日は「満船色」と呼ばれるお祝い用の国際信号旗も掲揚しました。完成です。太陽に眩しく光る「日本丸」は凛々しく、その優雅な姿は本当に大きな白鳥のようでした。
そのあと船の中を見学 [26-46]。さらに横浜みなと博物館の前を通り、船の周りをぐるり一周 [47-60] して今日の撮影を終えました。ボランティアの方々、大変な作業をありがとうございました。
初代「日本丸」は1930(昭和5)年に建造されました。船員を養成するための練習帆船です。1984(昭和59)年に引退するまでの54年間に11,500人もの実習生を育てました。その後横浜市に誘致され、一般公開されています。2017(平成29)年には船舶としては初めて国の重要文化財となりました。
帆船日本丸 概要 |
船種 |
練習船
鋼製帆船 |
全長 |
97.05m |
全幅 |
12.95m |
総トン数 |
2,278トン |
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