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2020年6月6日掲載

中野りりあ   Lilia Nakano 世界の人々・自然
People in the World, Nature
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 ちょっぴり幸せな時 037 - スペイン 2012 その8, グラナダ   New Work
 Spain 2012 No.8, Granada - series 'Tiny Happiness' 037



グラナダはシエラ・ネバダ山脈の麓の肥沃な平野に位置します。1236年にコルドバがキリスト教徒に奪回されたあと、ナスル朝グラナダ王国の首都となり、250年間イスラム最後の砦として繁栄を極めました。

13世紀、初代君主のムハンマド1世は、古代からの砦の上にアルハンブラ宮殿の建築を始めました。その後、7代王まで建設がすすめられ、イスラム建築の粋を極めた素晴らしい宮殿となりました。14世紀中ごろには2000人以上の人々がこの宮殿に暮らし、貴族の宮殿は7つ、市場、モスク、住宅があったそうです。

1492年、イサベル女王の軍隊によりグラナダ陥落 (その1492年はコロンブスが新大陸に到達した年なのです)。イスラム教徒は町から追放され、モスクは接収されキリスト教の教会となりました。けれども、この宮殿のアラブ様式は破壊されることなく、キリスト教文化に接ぎ木されたのでした。

そのアラブの余韻は、今なおグラナダの街にひっそりと息づき、哀愁を漂わせているのです。


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01 01-03:イサベル・ラ・カトリカ広場。03の奥に見えているのはカテドラルです。

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04 04-10:グラナダ市内。

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11 11-12:アルバイシン地区の夜。これからフラメンコをみにいきます。

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13 13-18:洞窟を利用したレストランでのフラメンコです。

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19 19-37:アルハンブラ宮殿内の中心的な宮殿はナスル朝宮殿です。ナスル宮殿内には3つの宮があります。ここで王が政治を司り、また王の住空間でもあった心臓部です。千夜一夜の世界なのです。
19:メスアール宮殿内。

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21 コマレス宮中庭の「アラヤネスの中庭」。高台にある宮殿に大量の水があることは権力の証しでした。

22 22-28:ライオン宮。特に美しい宮殿。すべての壁にはイスラム風幾何学模様が施されていますが、「神 (アッラー) のみが勝者である」と書かれています。その言葉には「人間は不完全なもの」という意味が込められているのです。
22:壁面の装飾「生命の樹」。

23 ライオンの中庭。王族のプライベートな空間。装飾が繊細で美しい。王妃様たちの部屋が並んでいる。

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25 女王の化粧室の窓。

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28 28-32:沢山の美しい中庭があります。

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33 アルハンブラ宮殿の西側に位置し、最も古い時代に建設された軍事要塞アルカサバです。今は遺跡になっています。

34 34-36:ダーロ川を挟んで、グラナダ市内やアルバイシン (アラブの文化遺産が残る地区) が良く見えます。

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37 遠くにシエラ・ネバダ山脈が見えます。

38 川を挟んだ向かい側の道路沿いには、アルハンブラ宮殿のライトアップを見ようと、多くの人々が集まります。

39 39-43:その道路より一段下がったところにあるレストランにて。

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44 ライトアップが始まりました。

45 45-46:多くの見学者や若者のパフォーマンスなど、ちょっとした騒ぎです。

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47 47-51:だんだんと暗くなり、夕闇の中にライトアップされた宮殿が浮かび上がりました。

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